彼氏にフラレて雨に濡れていたら荒々しく唇を奪われて…涙の質が変わる時

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彼氏にフラレて雨に濡れていたら荒々しく唇を奪われて…涙の質が変わる時 (ページ 1)

雨が降ってきた。

(・・最悪)

真琴はずぶ濡れで、天を仰ぎ立ち尽くす。

(失恋した上に、夕立なんて)

でも、雨で涙はみえなくなった。

ずずっと鼻をすする。

(ああ、もう・・どうしたらいい?)

「・・真琴・・?」

急に背後から声をかけられた。

振り返らなくても、わかる。

高校からずっと一緒に過ごし、同じ大学に進学した同級生。

今、一番逢いたくなくて・・逢いたい人。

「慎・・ちゃん」

「どうしたんだよ、ずぶ濡れで・・ってお前、泣いてんの?」

彼がびっくりしたようにいい、真琴にそっと上着を羽織らせる。

「な、泣いてなんかない・・」

「ばーか、鼻赤いんだよ」

慎が真琴の額をコツンと弾く。

「・・振られちゃった。先輩に」

堰を切ったように溢れ出す涙。

冷え切った体。

「真琴・・」

思わず慎が彼女を抱き寄せる。

腕の中で震えるずぶ濡れの真琴。

雨に濡れたせいで服が透け、形のいい胸のラインが誘うようにくっきりと浮かび上がっている。

「・・慎・・ちゃん・・」

その冷えた唇が、荒々しく塞がれる。

慎が真琴の唇を貪るように、吸う。

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