いつでも余裕な年上彼氏を優位に苛めるはずが……
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いつでも余裕な年上彼氏を優位に苛めるはずが…… (ページ 1)
最近、わたしの仕事が忙しくて利人さんを放置していたのは認める。
年上の余裕に甘えて、連絡すらしていなかったことは反省しなきゃ……
でも、だからこそ、やっと時間ができた週末に合鍵を使って、サプライズしに来たのに。
リビングから女の人の喘ぎ声が聞こえてくるなんて、あんまりだ。
「ひどいよ!利人さん!」
わたしは怒りと悲しみに任せて、玄関とリビングを隔てるドアを開けた。
「え…!千星…?…」
ソファーにもたれていた利人さんが驚いた様子でこっちを見る。
「浮気なんて…ん?」
てっきり、利人さんが女の人を抱いてるんだと思っていたから、目の前の光景にフリーズしてしまった。
大きなテレビに映し出されているのは、いわゆるAV。
綺麗でスレンダーな女の人が、男の人に貫かれて悶えている。
利人さんの手は自分の分身を握っていた。
「千星、来るなら来るって、連絡くらい……」
慌ててスウェットパンツを上げる利人さん。
「だって、驚かせたかったから」
「まぁ、驚いたけどさ」
苦笑する頬が、ほんの少し上気していて色っぽい。なぜか、体の奥がキュンとする。
気づいたら、わたしは利人さんをソファーに押し戻していた。
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