暗所恐怖症なのに資料室に課長と一緒に閉じ込められて―繋がる想い (ページ 2)
「キャッ」
ガチャガチャ、と鍵のかかる音がする。
守衛が誰もいないと思い、電気を消し、鍵を閉めたようだ。
「・・エッ」
ぼんやりと足元でひかる非常灯でかろうじて、相手がわかるくらい。
「神崎課長・・どうしよう!」
「参ったなー」
華がブルブルと震え出す。
「おい、華?大丈夫か?」
「やだ、どうしよう・・やだやだ・・」
ふわ、っと華を包む力強い腕と爽やかな香水の香り。
「私、暗所恐怖症で・・」
パニックになり、震えの止まらない華を課長が抱きしめる。
「華。落ちついて、大丈夫だから」
「・・神崎課長・・こわい」
華が神崎を見上げる。
・・と、彼も華を見下ろしていた。
「華・・その格好はまずいぞ」
電気がないのでうっすらだが、彼の腕の中で、華のサマーセーターがはだけ、胸の谷間があらわになっているのがみてとれる。
スカートも捲れ上がり、白い足が覗く。
「神崎課長・・」
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