やさしく頬を撫でる彼の手が私の秘部を手繰る度、私の視界は白々と快感に染まっていき… (ページ 4)

「あ、ぁ、いいっ…気持ちぃよ…利人さん…」

「俺も、すごく気持ちいいよ」

ぱちゅんぱちゅんと音を立てながら、絶妙なリズムで利人さんはわたしを揺らす。

心地いい。

でも、もっと激しく揺さぶられたい。

「もっとぉ…」

「もっと激しいのがいい?」

こくんと頷いたら、利人さんの手が脚に伸びた。

大きな手のひらが足首を掴み、逞しい肩へと導く。

「千星の奥まで届いてるよ」

両足が高々と肩に担ぎあげられたせいで、利人さんの分身がわたしの最奥に辿り着いた。

「声、ちゃんと我慢してね」

「はい…ぁ、ああッ!」

奥を押すようなピストンが始まり、目の前が白に染まる。

わたしの心臓のリズムも、利人さんの腰のリズムも、絶頂へと加速した。

「はぁ、ぅ、ふぁ…利人さんっ…」

「千星、可愛いよ」

抉るような利人さんの腰使い。

全身が揺れて、頭の中も揺れて、何も分からなくなる。

分かるのは、利人さんの体温と苦しさにも似た快感だけ。

「いっちゃう…利人さん、いっていい?」

「いいよ。俺も千星と一緒にイくから」

奥を突き上げる分身の熱が、内側でどんどん膨れ上がる。

わたしの体も同じ。

全身が汗ばんで、その瞬間を待ちわびていた。

「あン、ぁ、利人さん…いく、いくぅ…ッ!!」

ぐちゅぐちゅという卑猥な音を遠くに聞きながら、わたしは絶頂へと身を投げ出した。

体の奥の奥で、快感が弾ける。

脚もお尻もお腹も、がくがくと震えた。

「千星、俺も出すよ…っく、ん…」

「あ…ぁ、また、いっちゃう…ぁぁあ!」

二度目の絶頂を迎えた秘花の中、大きく腰をグラインドさせて、利人さんは熱液を吐き出した。

果てた後の気怠さが、急激な眠気を連れてくる。

「千星、無理しないで眠りなさい」

優しい手のひらが髪を撫でるから、瞼が閉じてしまった。

「利人さん…わたし…」

いつも言いたいのに言えない言葉を、必死に口に出そうとする。

でも、眠気が勝って、声にならない。

「分かってるよ。俺も同じ気持ちだから」

「ん……?」

「好きだよ」

まどろみの中で聞こえた言葉は、わたしが言いたい言葉と同じ。

返事しようとした唇に利人さんのキスが落ちた。

「おやすみ、千星。良い夢を」

わたしは利人さんの腕の中で、利人さんの夢を見る。

-FIN-

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