私の奥底で蠢き鳴り響く無機質な律動と機械音。それでも何とか立ち上がり… (ページ 2)
こうして始まった私たちのゲーム。
普通に歩けば10分もかからないラブホテルまでの道のりがやけに長く感じた。
ヴィィーーーン…
『や…っ…んっ』
止まったかと思えば突然ナカで暴れ出すバイブの動きに翻弄されてまともに歩けない。
人通りも多い道では声を抑えるので精一杯だった。
周りからの視線が気になって仕方ない。
みんなが私を見てニヤニヤと笑っているように感じる…
『…ッ、…ぁ、…ン…』
振り返ると、少しだけ距離をとって私の後ろを歩いている夏樹。
私の視線に気付くと笑顔で手をヒラヒラと振ってくる夏樹。
そしてバイブの振動が一気に強くなった。
『んんッ…あっ…も、ムリ…ぁ、』
突然の快感に力が抜けて膝から崩れ落ちた。
それでもなお動き続けるバイブ。
この階段さえ登れば、もうホテルは目の前なのに…
なんとか立ち上がろうとしていると、後ろから夏樹が近付いてきて、私を持ち上げるように立たせた。
「莉子の負けだね」
私の腕を掴み、道路から死角になる路地裏へと引っ張り込んだ。
手際よくパンツを脱がしてバイブを引き抜く夏樹。
『んッ…』
ようやく異物感から解放されたのも束の間、「絶対に声出さないでね」と耳元で囁かれて、片足を持ち上げられたと思うと夏樹の大きく膨れ上がったモノが一気に入ってきた。
『んんッ…あぁあ』
「声出さないでってば」
自分の手で口を覆って必死に声を抑えようとするけれど、バイブでは得られなかった的確に攻めてくる快感に、思わず漏れてしまう甘い声。
『あっ、あぁ…ンっ、』
「声隠しきれてないけど。なに?誰かに気付かれて見られたいの?」
夏樹に揺さぶられながら私は、違う!とフルフルと頭を横に振った。
真昼間の薄明るい路地裏に2人の結合部が奏でる水音と肌と肌のぶつかり合う音が響く。
夏樹を受け入れている部分が小さく痙攣を始めた。
私の絶頂が近い合図。
「そんなに締め付けてちゃって。もうイキたい?」
夏樹の目を見て大きく頷くと、ラストスパートをかけるように激しく私を揺さぶった。
呆気なくイカされてしまった私を追うように夏樹も私の中で欲を吐き出して達した。
夏樹が自身を引き抜くと、私の中から白濁の液体がポタポタと地面に落ちていった。
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